
前歯部インプラント・ジルコニアクラウン 30代/男性
前歯部インプラント治療
今回は前歯部のインプラント治療について紹介します
前歯(中切歯・側切歯・犬歯など)は、話す・笑う・表情を作る際にもっとも目立つ部分であり、見た目(審美性)と自然な感覚が特に重視されます。
そのため、前歯部にインプラントを行う際には、単に「噛めるようにする」だけではなく、以下のような高度な設計と技術が必要です。
前歯インプラントの特徴と難しさ
- 審美性への要求が高い
– 歯の形・色・透明感の再現
– 左右対称性(中切歯同士など) - 骨と歯肉の状態が結果に大きく影響
– 骨が足りない場合は骨造成(GBR)が必要
– 歯肉の厚みやラインも仕上がりに関わる - 埋入位置が0.1mm単位で仕上がりを左右
– 少しの角度や深さのズレで人工物感が出やすい
– CTによる三次元的な設計が必須 - 仮歯(プロビジョナル)による軟組織形成
– 歯肉ラインや歯間乳頭の自然な形を導くために
– 数か月かけて仮歯で微調整することもある
今回の症例
今回のケースは前歯を強くぶつけてしまった方です
右上1番:歯根破折によりインプラント治療
右上の中切歯(1番)は、歯根が破折していたため保存不可能と診断されました。歯根破折は、歯の内部にまで亀裂が及ぶことで、痛みや炎症、周囲の骨への影響を引き起こします。
このため、**抜歯と同時にインプラントを埋入する「抜歯即時インプラント」**を選択。
低侵襲かつ治療期間を短縮しつつ、審美性にも配慮した治療計画を立てました。
左上1番:歯冠破折によりジルコニアクラウンで審美修復
一方、左上の中切歯(1番)は歯の根は健全で、歯の上部(歯冠)だけが破折している状態でした。
このようなケースでは、歯の土台をしっかり整えた上で、セラミッククラウンによる修復が可能です。
今回は、高強度で自然な透明感を持つジルコニアクラウンを選択し、右側のインプラントと左右対称になるよう、色調・形態・歯肉ラインを調整しました。
右上の前歯は歯根破折で失ってしまったところにインプラント治療、左上の前歯は歯冠破折したところをジルコニアクラウンで補綴治療を行いました

必ず仮歯で形を確認したのち、その仕上がった形の仮歯をそのまま本歯に置き換えるようにステップを踏むためご要望にそった形で仕上げることが可能となります
まとめ
前歯部は、見た目だけでなく発音や咀嚼にも大きく関わる重要な部位です。
今回は左右で異なるアプローチとなりましたが、最終的な仕上がりはどちらも自然で、左右のバランスも非常に美しく整いました。

