
部分矯正と臼歯部インプラント治療 20代/男性
抜歯後の放置による悪影響
歯を抜いた後には様々な選択肢があります。ブリッジ、インプラント治療、入れ歯(義歯)、歯の移植など。その中で治療をしないという選択肢、つまり「放置」という選択肢もあります。
実際一番後ろの奥歯の場合は、状況によって放置しても構わないという見方もありますが、中間歯で放置してしまうとそれによる弊害が起こりやすいので注意したほうが良いでしょう
例えば、今回の症例のように後ろにやや倒れて歯と歯の間に隙間ができてしまったり、挺出(伸びてしまう)こともあります

その場合、そのまま治療する選択肢もありますが、歯と歯の間に隙間がある場合は歯並びや噛み合わせも不安定になりやすいため、もう一度矯正治療をして歯列を正しくして治療する方が望ましいとされます。

部分矯正(MTM)
MTMとはMinor Tooth Movementの頭文字をとったもので、部分矯正のことです。
歯列矯正といえば、一般的にはお口全体の歯並びや咬みあわせを整えますが、部分矯正の場合は、部分的に出ている歯や捻じれている歯など気になっている部分のみの矯正を行うことが可能です。
適応が限られますが、全体的な歯列矯正と比較して、治療費も治療期間も抑えることが可能となります。
部分矯正(MTM)併用のインプラント治療
今回の症例は、短期間での治療を望まれている方で、噛み合わせも悪くなく、歯並びもそこまで気になっていない男性であったため部分矯正でのインプラント治療を行うことになりました。
短期間での治療でかつ審美的にも目立たないようにしてほしいというご希望があったため、最小限の装置を用いて治療しました。通常、こういう場合は部分矯正の一つであるマウスピース矯正インビザラインGOを用いることが私としては現在で多いですが、この方は仕事柄飲食が多いためマウスピースをまとめてつける時間が確保するできないという理由でワイヤー矯正を選択しました。
矯正を終えてからインプラント埋入手術を行うと時間がかかるため、治療期間短縮のために先にインプラントを埋入し、インプラントと骨がくっつくのを待つ間に部分矯正を行いました。

治療期間も矯正・インプラント治療すべて合わせて3ヶ月と短期間で終えることができ、この方も非常に満足されていました。

インプラント治療を行う際、歯のなくなった部分だけをみるのではなく、全体像を把握した上でその方に応じた治療計画や提案することが大切です。

