
先天欠如へのインプラント治療 20代/女性
先天欠如とは?
先天欠如(せんてんけつじょ)とは、生まれつき歯の本数が足りない状態を指します。通常は永久歯が28本(親知らずを含めれば32本)ありますが、遺伝的要因などにより1本〜複数本の永久歯が形成されないことがあります。
特に多いのは、
- 上顎側切歯(2番)
- 下顎第2小臼歯(5番)
などの先天欠如です。
なぜ治療が必要なのか
先天欠如部位は、放置すると以下のような見た目・機能への影響があります:
- 隣の歯が移動してすき間やかみ合わせのズレが生じる
- ブリッジや義歯では健康な歯を削る必要がある
- 見た目の違和感や笑ったときの印象が不自然になる
こうしたリスクを回避し、自然な見た目・安定したかみ合わせを実現するには、インプラント治療が非常に有効です。
患者様情報
年齢:20代
性別:女性
主訴:「残っている子供の歯を抜いてインプラント治療したい」
欠如歯:左下第二小臼歯

治療の流れとポイント
先天欠如に対するインプラント治療では、通常の欠損補綴と異なり、骨の成長や周囲組織の状態を慎重に見極めることが求められます。今回の症例でも、審美性・機能性・安全性のすべてに配慮した計画と対応を行いました。
①精密診断(CT撮影)
CTによる三次元的な骨形態の確認を行いました。当院ではインプラント治療が長持ちするように最終的に出来上がる被せ物の位置を予想してインプラント位置を決定します。(今回は黄色で歯の形をマークしています)
昔は骨があるところにまずインプラントをいれるというやり方でしたが、それだと良い形の被せ物ができないため予後不良となる報告が多くあります。
その分析の結果、今回は下顎骨の厚みはありましたが、その形態により、インプラントの埋入方向に一定の制限があることが判明しました。
このようなケースでは、二次元のレントゲン解析のみでは知らずに骨外に突き抜けたりするリスクがあり、骨の限られたスペースに安全にインプラントを埋入する必要があります。

②インプラント埋入手術
入念な方向の確認を行った上で、熟練の技術も必要ですが、シミュレーション通りに埋入するためにサージカルテンプレートの使用するのも一つの手段とされます。ただし、サージカルテンプレートを使用する場合はコストも必要となるため、当院ではケースバイケースでご案内しています。今回はシミュレーションのみで十分対応できると判断し、その通りにインプラント埋入しています。

③最終補綴装置の装着
十分な治癒と歯肉形態の安定を確認後、個別シェード対応のジルコニアクラウンを装着。
周囲の天然歯と見分けがつかないほど、自然で調和のとれた仕上がりを実現しました。


まとめ
このように、先天欠如部における骨量の制限があるケースでも、安全かつ審美的なインプラント治療が可能です。大切なのは、事前の診断精度と、柔軟で的確な術者の判断です。

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