
米国コネチカット大学歯学部での研究活動報告|上妻 渉(客員助教授)
私は現在、以前留学していたアメリカのコネチカット大学歯学部補綴学分野(Department of Prosthodontics)にて、客員助教授(Adjunct Assistant Professor)として研究・教育活動を続けています。
今回は、その現地での活動や感じたことを少しご紹介いたします。

コネチカット大学での研究活動
コネチカット大学(University of Connecticut, School of Dental Medicine)は、インプラントや補綴学、再生医療分野において世界的に高い評価を受けている大学です。

私が所属する補綴学分野では、デジタル補綴・インプラント周囲組織の安定性・審美性に関する研究が進められており、私も日本での臨床経験をもとに、臨床と基礎研究を橋渡しするプロジェクトに携わっています。

Thomas D. Taylor教授との出会い
私が所属する研究室を率いるThomas D. Taylor教授は、補綴学の世界で長年にわたり研究・教育を牽引してきた有名な方です。
彼は常に穏やかで、どんなに忙しい中でも私の研究や教育活動を温かくサポートしてくださっています。アメリカ留学中も「臨床だけではなく研究も何かしたい」と相談したところ「あなたのしたいことを私は最大限応援するよ」とおっしゃってくださり、私個人では集められない豪華なメンバーに声をかけてくださり、プレゼンの場まで用意していただきました。そのおかげもあり、企業からの支援も受けることができるような研究に現在取り組ませていただいております。

Taylor教授のそういった姿勢からは、科学的探究心だけでなく、教育者としての深い愛情と哲学を学ばせていただいています。現在私がオンラインサロンなどを通して日本の歯科医師の先生方に情報発信したり、教育に携わっていきたいと思うのもTaylor教授の影響もあります。
世界の第一線で活躍する教授陣と共に過ごす時間は、私にとってかけがえのない財産です。
国際的な視点と日本の臨床への応用
アメリカの大学では、研究・教育・臨床の全てが「科学的根拠(Evidence)」に基づき体系化されています。
特に印象的なのは、臨床データをそのまま研究へ還元するスピード感と、チーム全体で問題解決を行う文化です。

ここ鹿児島にある医療法人健勝会 ローズ歯科医院での治療や教育にも、こうしたエッセンスを積極的に取り入れ、患者さんに「世界基準の安心・安全なインプラント治療」を提供できるよう努めています。
さいごに
海外での研究活動は、鹿児島での日常臨床とはまったく異なる視点を与えてくれています。
世界中の研究者や臨床家と交流する中で、改めて「日本の歯科医療の可能性」を強く感じています。
これからも、最先端の知見を日本へ還元し、患者さま一人ひとりに最適なインプラント治療をお届けしていきます。
