技術や材料の進歩により、歯科治療におけるインプラントの位置づけはここ数十年の間に大きく変わってきましたし、インプラント治療を行う歯科医院も増えてきています。インプラント治療は、高度な技術が要求される分野ですから、必ずしもどの歯科医院でも同程度の歯科治療が受けられるというわけではありません。
ですから、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質感)の向上のため、患者様ご自身で、信頼できる歯科医院を選択することが大切です。
私自身の経験ですが、例えば病院に行ったとき、自分の希望をうまく医師に伝えられなかったり、疑問に思うことがあっても質問しにくかったり、自分の症状すら上手に伝えることができないということに気付きました。
きっと、歯科医院に行くときの患者さんも、同じ気持ちだと思うのです。
私は、できるだけあなたに良くなってほしい。できるだけ健康になってほしいと願っています。でも、あなたがもし、病院に行ったときの私のように、心の中で思っていることを私にうまく伝えられていないのだとしたら。あなたに良くなってほしいという私の希望も、歯を治して健康になりたいというあなたの希望も、願った通りには叶わなくなってしまうでしょう。
それでも、治療中にあなたから私に相談や話を持ちかけるのは、勇気がいるかもしれません。そこで、あなたが気兼ねなく相談したり話をしたりできるように、時間をお取りしています。これを、当院ではカウンセリングと呼んでいます。
今の状態、インプラント治療に対する不安や疑問に思うこと、期間や費用、通院回数など、何でもご相談ください。
決して、歯科医本位の治療を押し付けることはしません。
私の経験や体験を通した私自身の考えをお伝えし、充分な医学情報をご提供した上で、あなたご自身で判断できるようにサポートさせていただきます。
あなたの健康を守ることができるのは、あなただけです。
健康になることを目指して、あなたが快適に、楽しく、ご自分の意思で通院していただけるよう、心から願っています。
インプラントは精密な治療のため、正確な診断が必要になります。
骨の状態を立体的に映し出すCT画像はインプラント治療にとって欠かせない検査になっています。外見では分からないお口の中にあるはりめぐらされた血管や神経の位置、顎の骨の厚み、インプラント体を埋入する太さや長さ・角度など数ミリ単位で調整が必要なため慎重に行わなければなりません。
当院では最新のCTで正確な診断を行い、20年以上にわたる豊富な症例実績で患者様にとって最適な治療計画をご提案いたします。
【 デジタルレントゲン・CT 】
3次元で立体的に撮影することにより、あらゆる角度からの断層写真を見ることが確認できます。3次元的な画像のおかげで、歯や歯槽骨からあごの骨格や神経、血管、腫瘍などの形と位置などをより正確に、容易に知ることができます。
放射線量も少ないので安心です。
【 安全な治療−ディファレンシャル プレパレーション− 】
インプラントで失敗・後悔したくないあなたへ。
当院ではディファレンシャル プレパレーションによるインプラント埋入を行っています。
「ディファレンシャル プレパレーション」とは…
従来のドリリング(インプラントを入れるために穴を空けること)では、上下方向に骨を削ることは問題ありませんが、左右への位置や角度の修正は非常に難しくなります。しかし、ピエゾサージェリーを応用した「ディファレンシャル プレパレーション」では、超音波微小振動で、0.1mm単位での微細な位置・角度の修正ができます。
正確
超音波で精密に骨削合できるので、軟組織(血管や神経など)を傷つけることがありません。
安心
不必要な骨を削る必要がないので、術後の腫れや痛みが最小限で、患者様の身体的負担が軽くなります。
※ピエゾ サージェリーとは、イタリアのSilfradent社が開発した手術用機械です。当院では、インプラント術後の腫れや痛みを軽減するために、最新の機械「ピエゾ サージェリー」を導入しています。
【 安全な治療診断−オステルISQ− 】
また、当院では経験や実績だけに頼らず「共振周波数解析によるインプラントの安定性診断」を行い、客観的な根拠のもとにインプラントの安定性と骨の質を測定し数値化します。その結果からインプラントへの機能時期や不具合の発生を予見でき、適切な対処方法をとることができます。当院ではインプラントの安定性を判断してから最終治療へ入ってきますので、成功率の高い治療を安心して受けることができます。
【 マイクロスコープ−超精密歯科治療− 】
脳外科や耳鼻科などで使用されるものと同等な21.2倍まで拡大可能な歯科治療用顕微鏡(マイクロスコープ)を使い、肉眼では認識不可能な細かい作業を高倍率に拡大して行う精度の高い歯科治療のことです。
むし歯を詰めたりする際にも必要最小限の部分だけを削り取る事で歯質の保存ができ、審美的にも優れた治療になります。
インプラント手術や歯周病(しそうのうろう)の手術などにも利用する事で、治りが早くきれい、術後の腫れや痛み、出血が少ないなどのメリットがあります。歯にかぶせたり詰めたりする場合も拡大する事で、精密な冠や詰め物を入れる事が出来ます。
【 レーザー治療−オペレーザーLite− 】
身体に優しいCO2レーザーを取り扱っています。
CO2レーザーとは、炭酸ガスを使用したレーザーで、軟組織の切開、蒸散、止血、凝固を目的とした、厚生労働省から許可された治療器具です。エネルギーの約90%が水分に吸収されるので、生体組織での吸収率が非常に高く、組織表面でほとんど吸収されてしまい、照射直下や周囲組織への侵襲はほとんどありません。
また、消毒・殺菌効果、止血作用、術後の痛みが少ない、副作用が少ないなどの利点がありよりよい予後が得られます。
インプラントのメーカーは、現在世界に100社ほどありますが、インプラントは手術を必要とする難しい治療なので、ただ値段が安いからといった選択はお勧めできません。
インプラントにはそれぞれ特徴がありますので、当院では、上顎の場合、下の奥歯の場合、前歯の場合等あらゆる条件を考慮した上で、最も適したインプラントを選択します。
当院で使用しているインプラントは世界的シェアを誇る「ノーベルバイオケア」「ストローマン社」「アストラテック」「ジンマー」のインプラントです。
なぜ、これらのメーカーが大多数のシェアを占めているかというと、インプラントの安全性や実績と評価、また、会社への信用があるからです。
安価なインプラントは、生産量も少ないためインプラントメーカー自体が消えてしまう恐れがあります。
インプラント治療後、再手術などで部品が必要になった場合、生産がストップしていて対応できない…といった状態にならないように注意が必要です。
【 こうづま歯科医院はアストラテック社のプラチナメンバーです 】
こうづま歯科医院のこれまでのインプラント埋入数・症例が認められ世界4大インプラントメーカーであるアストラテック社よりプラチナメンバーの称号をいただきました。
こうづま歯科医院23年間のインプラント治療がこのような形で認められ大変喜ばしく思っております。今後も、患者様の為に安全なインプラント治療を提供できるよう努めてまいります。
医療法人健勝会 理事長 上妻 勝美
【 インプラントを入れるだけの骨が足りない時どうする? 】
ー骨造成術(GBR)ー
インプラントを入れたいのに歯槽骨が足りないというかたは、めずらしくありません。なかでも多いのが、歯周病や歯根の病巣が原因で歯を失ったというケースで、歯槽骨が大きく減っているとインプラント治療が困難になります。
また、上あごの奥歯など、もともと歯槽骨が少ない場所もあります。歯槽骨が少ない患者様のインプラント治療を可能にする手術が「骨造成術(GBR)」です。患者様ご自身の骨や人工骨を用いて歯槽骨を増やします。当院では患者様にしっかりと安定し長持ちするインプラントを提供するため、土台となる顎の骨を丁寧に仕上げていきます。
@骨の厚みがなくインプラントが埋入できま
せん | A骨を増やす場所を切開します |
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B後で被せるチタンメッシュが動かないよ | C4歯分の範囲を骨補填材で固定するため、 へこまないチタンメッシュで覆います |
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D傷を治す働きと止血作用のため、生体吸 収性のメンブレンを使います |
E切開したところを縫合します |
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F6ヵ月後、膨らみのある骨ができているの がわかります |
G厚みのできた骨にしっかりとインプラント を埋めることができました |
当院では「インプラントはただ入れればいい」という考えは存在しません。いかに機能的であり審美的であるかという追求を常に行っています。
例えば、インプラント体を埋入する際には抜歯をしなければなりません。抜歯後の歯ぐきは、歯がなくなると凹んでしまいます。そこに単純にインプラント体を埋入するだけですと、歯ぐきの仕上がりがとても不自然になります。これを解消するため術中の歯ぐきの切開方法を各個人に合わせ検討します。
また、通常インプラント体につけるアバットメント(かぶせ物の土台)はチタン素材のものを使用しますが、長く使っている間に歯ぐきとの境目に黒いふちが出てこないように天然歯に近い仕上がりにするためジルコニアアバットメントを使用する場合もあります。
このようなこだわりが世間一般に言われているインプラント治療よりもはるかに満足度の高いものに仕上がっているのです。
クリスタルアイ(右画像)は、撮影環境に影響を受けず、正確な歯の色を撮影できます。見た目だけで判断せず、色をデータ化することで周りの歯と違和感のない色の被せ物を作ることができます。
インプラント治療で「歯を失ったところに歯が入り、噛めるようになる」という生活が始まります。実はここから先が歯医者さんとの本当のおつきあいになります。インプラント治療の最大の敵は歯周病です。インプラントの周りにプラークや歯石がたまると、自分の歯のときと同じように歯ぐきに炎症がおき、インプラントを支えている骨がとけてしまいます。
インプラントの場合、あごの骨が減ってしまっては、あごの骨とインプラントが結合して成功したせっかくの治療が台無しになってしまいます。
インプラントの周りの歯ぐきは、健康な自分の歯ほどしっかりとフィットしていませんので、定期的にメンテナンスに通いプロによるクリーニングを受けて、治療が成功したあともしっかりとお口を清潔に保っていきましょう。